教室便り16号で毎日の音読の大切さについて書きました。教科書をしっかり読んできていない子は,学習内容の理解が十分でなく,授業中の課題への取り組みにも時間がかかる傾向があります。音読の練習が足りないと,上手に読めず,上手に読めないと,音読をするのに時間がかかり,音読の練習に意欲をもてなくなるという悪循環に陥ります。そうさせないために,「音読の習慣化」が不可欠と考えます。時間がある時に読むのではなく,毎日決めた時間に教科書を開いて声に出して読むようにしてほしいのです。音読にかける時間も,お子さんの実態に合わせて調整していただけたらと思います。これから年末にかけて,家庭の行事が多くなり,何かと落ち着かない時期になります。じっくり落ち着いて学習に取り組む時間をつくることが,いつもより難しくなるかもしれませんが,「音読を毎日すること」は,日本語教室の約束です。毎日の音読が,滞ることがないようにご家庭でご指導ください。宿題として指定されているページを全て読むのが困難なときは,ページや段落で分けて読んだり,おうちの人と交互に読んだりするなど工夫して読むのもよいと思います。しっかり家で読む練習をして来ると,授業の中で活躍の場も増え,学習意欲も高まります。子どもたちが,自信をもって楽しく学習に取り組むことができるように,教室でも励まし続けますので,ご理解とごご協力を引き続きお願いたします。
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